雑誌、ＴＶでもお馴染みのお部屋改装。ホームページ開設の際にも「ぜひ！」との呼び声高く思いきって連載を決定しました。ただ、実際にお邪魔して改装するのはムズカシイ問題なので、ここでは大御堂がイラストを描いて改装をご提案。実際に描いている家具は想像上のものでなく、もっちろん本物！
　ただ、諸事情によりお店の名前、値段を掲載できないので依頼者ご本人だけにそっとお教えしますね。長期連載を予定中ですので、お部屋を改装したい方、どしどしご応募ください。

昨年、だんな様の転勤で、引っ越してきたという小畠さんのお宅です。新居での生活にも慣れ、仕事をやめたので家にいる時間が増えたとか。だからこそ、多くの時間を過ごす部屋を、もっと素敵にしたいなーと思っているそうです。

理想の部屋のテイストは“バリ”のようなモダンなアジア風。好きな色は、黄色、緑、オレンジ。気に入って買った黄色の椅子を生かし、グリーンや照明などをプラスして和める部屋にしたいそう。ただ、部屋が窓や戸ばかりで壁がないというのが悩みのたね。それからキッチンと冷蔵庫がリビングから丸見えなのも、なんとかしたいところ。 さあ、今回の指令はバリ風・くつろげるリビングルーム。「大御堂マジック」炸裂なるか！

≪窓側≫

1 - カーテン

カーテンレースは生かして、厚地の方は、こげ茶色のオックスフォード（綿の生地）でひだのないフラットなカーテンを作る。細いバンブーの棒を縦に等間隔に縫い付けて、アクセントに。窓際には大きな素焼き鉢入りのグリーンを置く。

2 - タペストリー&照明

部屋のコーナーの鴨居に、タペストリー掛けをつけ、薄手の黒っぽいショールを掛ける。裏に照明を仕込み、部屋のコーナーそのものを大きな間接照明のようにコーディネート。ライトをつければシックな雰囲気が演出できるはず！

3 - チェア&ラグ

ゆったりくつろげるように、大きなビーズクッションのようなチェアをおき、ナチュラルな素材のシーグラスマット(３畳サイズ)を2枚敷く。

4 - テレビ台

テレビ台はそのまま生かし、中を100円ショップのクラフトボックスを並べて入れて整理する。

≪キッチン側≫

5 - 目隠しカーテン

キッチンが丸見えなので、薄手のコットンの布で目隠し。横に突っ張りポールを渡して、3枚の布を掛ける。イラストのように色違いの2枚の布を使う。手前の布は黄色、後ろの布は茶色にし、上部を“わ”に縫い合わせる。手前の黄色い布は中央をベージュのラフィアで結んでおしゃれに。

6 - 天井のライト

ぺンダントライトはこげ茶の木製で、穴のあいたデザインのシェードのものに。

7 - テーブルまわり

テーブルと椅子はご希望の通りに生かし、こげ茶の布で40�p角のクッションを作る。テーブルの上には楕円形のロンボクのランチョンマットを置いて、黒地に白のドット柄のアジアンな陶製の花器を置き、グリーンを活ける。

8 - 棚

向かって右側の壁には、なんとオリジナルの棚を作る。バンブーはしごを2つ利用して、ハの字型に丁番でつなぎ、こげ茶色にペイントした板を3枚渡せば、オープンラックのできあがり。棚の中には、コケ玉、バンブーのフレーム、白っぽいガラスに茶のドットの照明、木製のボックスなどを飾ってフィニッシュ！

（家具や雑貨はご紹介できませんでしたが、実際にお店で販売されているものをもとに算出しています）

大御堂より

今回は、床や建具がこげ茶色なのに対して、ナチュラルな色のテーブルや黄色の椅子を生かすために、色のつながりをもたせるコーディネートがポイントでした。たとえば、カーテンにつけたバンブーやラグの『ベージュ』、目隠しカーテンの『黄色』などに、アジアンテイストのバンブー棚やカーテンなどの『こげ茶』をプラスすることで、全体を色のグラデーションにしてなじませました。ペンダントライトはあえてアジアンテイストではなく、モダンテイストに。これは椅子のモダンさのとのバランスをとるためです。

Case 002 :
日当たりの悪い地下のこども部屋。明るくしようと壁をブルーにペイントしたけれど、他をどうコーディネートしたらいいの？